整地・砂利敷き
また、何も無い部分であっても芝などが地面に敷かれる場合も多くあります。
土のままだと雑草が生えてしまうという理由もありますが、これらは庭を整え、きれいに見せる上で必要だからです。
しかし、庭造り全体の予算などを考えると、費用を抑えたい部分も出て来ます。
また、それほど見栄えに影響しない部分もあることでしょう。
では、その様な部分はどの様にすべきでしょうか。
その答えの1つが整地・砂利敷きです。
これは外構工事の最終仕上げの1つ。
費用をあまりかける必要が無い場所の地面の仕上げに行います。
では、この工事はどの様にして行われるのでしょうか。
ここでは、整地・砂利敷きの工事について、その内容や費用などに迫ってみたいと思います。

整地・砂利敷き工事とは
整地とは
整地を簡単に言うと「地面を使える様にきれいにすること」と言えます。
土地はそのままでは石があったり、ゴミや屑、樹木や切り株があったりするので、そのままの地面の状態では使えません。
また、リフォーム物件などの場合には、建物などを壊した後には解体で出た瓦礫やゴミなどもあります。
他にも、土地は平たんな状態とは限らず、凸凹している地面の場合もあります。
整地はこの様な状態の土地を、建物などが建てられる状態にする工事や建物が建てられた後の周りを平面に均す工事です。
ゴミなどの不必要な物を取り去り、地面を平らにして、家や庭を造れる状態にする工事なのです。
砂利敷きについて
砂利敷きはその名の通り、地面に砂利を敷く工事です。
砂利敷きにはいくつかのメリットがあります。
代表的な物としては次の物です。

この内の防犯効果の仕組みですが、砂利敷きの上を歩いた音による物です。
砂利敷きの上を歩くと「ジャリジャリ」と言った音がします。
この音により、何者かが敷地内に侵入したことを察知出来るのです。
そのため、侵入犯罪に手を染めている者には砂利の意味を知っている者も多く、砂利敷きの庭を嫌います。
つまり、砂利には侵入者に対する威嚇効果も狙えるのです。
整地・砂利敷き工事の種類
それぞれについて解説します。

整地の種類
整地の種類は次の5種類が主な物となります。
1.粗仕上げ
2.山砂仕上げ
3.砕石舗装
4.真砂土舗装
5.コンクリート・アスファルト舗装
まず粗仕上げ、これは地面のゴミなどを取り除き、平らにした状態を指します。
庭や建物を建てる前の状態でもあり、土地の用途が決まってない場合などの仕上げです。
次に山砂仕上げは、既存地盤の石を隠すように、綺麗な砂を敷き均す方法です。
粗仕上げだけでは見た目上よくありませんので、見た目を良くする方法で一番安価な方法です。
そして、砕石舗装。
これは粗仕上げをした地面の上に砕石などを敷き、機械で転圧した状態を指します。
真砂土舗装は粗仕上げをした土地に、花崗岩が風化して出来た「真砂土」と呼ばれる土を敷いた物です。モルタルが混ざった固まる商品もあります。
そして、土地はコンクリートやアスファルトなどで舗装される場合もあります。
庭とは少し違いますが、土地を使わずに駐車場などに変えてキープしておく場合などに使われる方法です。
砂利敷きの種類
砂利敷きは敷く砂利によって分けることが出来ます。
砂利敷きに使われる代表は次の物です。
地域によって産地が違うため、砂利の種類は地域性が色濃く出ます。
1.白玉砂利
2.ベージュの砂利
3.5色砂利
4.伊勢砂利
5.砕石
砂利敷きは基本的には単色の砂利、例えば白玉砂利やベージュ砂利などを敷いた物。
また、複数の色が混ざった物、あるいは岩を砕いた物で敷いた物を指します。
整地・砂利敷き
工事料金の構成

整地
整地は一般的な場合には平米あたり500~2,000円が目安です。
ただし、土地に埋設物があったり、地面に落ちているゴミの量が多かった場合には、その状態によって割り増しの費用が発生することがあります。
また、面積が極端に狭い場合は割高になってしまうでしょう。
50㎡の整地も100㎡の整地も最低限必要な人件費や重機費が発生するからです。
砂利敷き
戸建て住宅の庭の場合、一般的な砂利を使う物とすれば平米あたり3,000~6,000円が目安です。
こちらも同じく、面積が狭い場合には割高になりますし、砂利の価格が違うため、砂利の種類によっても相場が変わります。
なお、砂利の下に雑草対策のための防草シートを敷く場合には、シートとシートの施工費用が上乗せされます。
整地・砂利敷き工事の
費用を安く抑えるコツ
ここでは、そのコツを紹介します。

仕上げをシンプルにする
整地・砂利敷き共に、凝った仕上げや外観の良い仕上げは費用が掛かってしまいます。
ですからシンプルにするのが基本的な手段です。
ただし、仕上げをシンプルにしてしまうと別のデメリットが発生することがあります。
例えば雑草の問題などです。
そのため、発生する問題の内容と解決手段などを考慮に入れることが必要となります。
プロに提案してもらうのが確実でしょう。
使用する材料の費用を削減する
使用する材料の費用を削るのも効果的です。
例えば、砂利敷きの場合には種類によって費用が違います。
砂利に安い物を選べば、それだけ費用を抑えることが可能です。
他にも、ベージュの砂利やグリーンの砂利もありますが、そういった洋風な砂利は大体が海外産です。
輸入における輸送費がかかっている分、砂利自体の費用もかさみます。
安くするためには国内産の、しかも近場の産地の砂利を選ぶ必要があります。
また、ホームセンターやネット通販で売られている10㎏入りや20㎏入りの砂利は高くつきます。
しかし、建材店で売られている砂利は1t売りやトラック売りが可能です。
そういったところでは小袋への封入費用が省かれますので、さらに安く済みます。
実績と経験豊富な会社を使う
経験豊富な会社を使うのも非常に大切です。
経験豊富な会社は技術のレベルが高いだけでは無く、仕入れの面からも有利だからです。
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庭を上手に造る上での
ポイント
例えば砂利敷きの場合、少し考えるならば単に敷くだけに考えが留まり、庭をおしゃれにすることを忘れがちです。
しかし、より良い庭とするためには、もう少しひねって検討が必要と言えます。
では、砂利敷きなどの場合、どの様な手段で庭はより良く変わるのでしょうか。
代表的な手段を挙げてみましょう。

他の素材と合わせて変化を付ける
エクステリア・外構に使うアイテムや素材は多岐に及び、工業製品から自然素材まで、非常に幅が広いです。
そのため「組み合わせ」は非常に大切となり、全体の構成を統一させなければなりません。
砂利にも同じことが言え、単に地面に砂利を敷いて単調で終わらせるのでは無く、割栗石や角柱、コンクリートブロックなど、他と組み合わせて面白い庭にしましょう。
他にも例えば、玄関アプローチに砂利を敷く場合、単に敷くだけで終わらせず、敷石や植栽などと組み合わせると変化が付けられます。
他のエクステリア・外構の製品との
コーディネートに気を付ける
エクステリア・外構の部分には大型の設備も多く設置されます。
例えば駐車場のカーポートです。
カーポートにもデザインのバリエーションがあり、他のエクステリアとのコーディネートが取られます。
さて、砂利もそのコーディネートに合わせられるべきです。
例えば、カーポートにはブラックを基調としたシャープな雰囲気の物がありますが、その様なケースでは目立つ色を敢えて避け、カーポートと合わせると良いでしょう。
アクセント的に使うのも面白い
砂利敷きは庭全体にするのでは無く、一部分に限定して使うのも十分にアリです。
それによって庭に変化が出来て面白くなるからです。
ただし、砂利にも色や形があるため、周囲と合わせるのが大きなポイント。
雰囲気の変化を計算に入れて検討しましょう。

外構単体工事
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