工事から外構製品との組み合わせまで
駐車場にカーポートのみだと、盗難目的の窃盗団等は簡単に敷地内には入れてしまいますし、ガレージを作るにはお金がかかりすぎてしまいます。
そこまでお金をかけることができないけど、盗難が心配だという方にとっては、ガーゲートやシャッターゲートは費用もガレージより安く済みます。
それでは、仮にこれらのゲート部分の工事をする場合にはどの様な注意点が必要でしょうか。
実は、これらの製品においても工事の精密さは大きなウェイトを占めていて、施工の状態によっては不格好にもなり得ます。
ですから、エンドユーザーの立場であっても、こういった製品の工事の重要性を知っておく方がメリットがあります。
ここで紹介するのは、カーゲートとシャッターゲート、そしてその他の防犯に役立つエクステリア商品の施工についてですが、この知識は有用です。
きっと自宅の駐車場周りに役に立つことと思います。

車庫周りの
エクステリア製品工事とは
シャッターゲート工事とは
シャッターゲート工事とは、その名の通り、シャッターゲートを設置する工事のことです。
シャッターゲートは車庫に設置するシャッターを設置したゲートですが、シャッターの規模が大きいため、その工事も何度が増します。
基本的には、基礎を作り、その上に柱と梁を組み立て、そこにシャッターを吊り込んで作ります。
シャッターゲートを外から見ると、構造が簡単な様に見えるかも知れませんが、実はそうではありません。
非常に高い技術力と施工力が要求されるのです。
例えば、ゲート部分がゆがんだ場合、シャッターがまっすぐに降りてこない現象があり得ます。
また、開閉時に異音が鳴る可能性も出て来るので、工事の品質は非常に大切なのです。

カーゲート工事とは
カーゲートはシャッターの物と比べると比較的簡易なゲートで、多くはアルミで出来ています。
タイプとしては跳ね上げ式(メーカーによって名称はオーバードア・跳ね上げ門扉などと呼ばれる)の物とアコーディオン式、引戸式のゲートがあり、防犯性アップに有効なアイテムです。
これらはシャッターの様に大型では無いにしても可動するゲートなので、支障なく使うためには高い施工精度が必要です。
仮に施工精度が悪い場合には、開閉動作の操作力が変わってしまい、重くなってしまうこともあるからです。

シャッターゲート・
カーゲート工事の種類

基礎工事
シャッターゲートにしてもカーゲートにしても、基礎がしっかりしていない場合は製品の強度や納まりが悪くなってしまいます。
また、風など何らかの外力が加わった場合には全体が傾く危険性も発生します。
そのため、基礎は適切な形状と大きさで作ることが重要です。
本体工事
流れとしては柱の建て込みと梁やゲートの組み立てです。
この部分の工事の精度が良く無いと、開閉の動作に支障が出たり、本体の強度が落ちてしまったりします。
例えば、シャッターの場合は垂直度が出ていない場合だと、ガイドレール内で擦れる現象が起きたり、レール内の掛かり量が少なくなって、外れやすくなったりします。
ですから、本体工事においても工事の技術力は非常に大切であり、そのためにも良い施工会社選びが必要になります。
電気工事
シャッターゲート、カーゲート、共に電動タイプがあります。
そのために電気工事は必要です。
今のゲートは単に駆動装置を動かすだけでは無く、センサーを使った安全装置を搭載する物も多くあります。
電気工事においても、その様な工事と調整が必要となるため、施工力は重要となります。
シャッターゲート・
カーゲート工事料金の構成

シャッターゲート工事
シャッターゲートには柱やシャッターの収まり部分の外装をタイルで仕上げる物、サイディングで仕上げる物など、バリエーションが様々あり、1台用と2台用などがあります。
そのため、仕上げや台数の仕様によって商品代及び工事費用も異なります。
目安をお伝えするのは難しいのですが、大まかな相場としては1台分のものが手動仕様で50~80万円、電動仕様で70~120万円、2台用の手動仕様で90~150万円、電動仕様で120~200万円くらいでしょうか。
ただ、現場の状況や地面をコンクリートにするだとか、他の工事が増えると当然ながら費用は増していきます。
いずれにせよ、お客様の土地の形状によって工事費用が変わるため、しっかりとした現場調査とプランニングが必要です。
カーゲート工事
カーゲートは基本的に設置部分に基礎を建て、柱とゲート本体を設置して作ります。
ですから、シャッターゲートまでの大掛かりな工事にはなりません。
ただし、2台用や電動のタイプがありますので、工事費用にもそれだけ違いがでます。
跳ね上げ式のゲート1台分手動仕様で工事費込みの相場目安は10~30万円、電動仕様で30~50万円、2台分手動仕様で工事費込みの相場目安は20~40万円、電動仕様で40~70万円、伸縮式ゲート1台分手動仕様で工事費込みの相場目安は7~30万円、2台分手動仕様で工事費込みの相場目安は12~40万円くらいです。
製品のバリエーションによって価格が大きく変わるため、計画時には予算も併せて検討しましょう。
電動式は当然ながら費用が増します。
シャッターゲート・
カーゲート工事の費用を
安く抑えるコツ

シンプルなデザインがおすすめ
そもそもシャッターゲートは高価ではありますが、どうしてもシャッターゲートを付けたい場合、なるべく安く済ませるためには、特にシャッターゲートの場合、外装がシンプルな物からゴージャスな物まで、バリエーションが豊富です。
当然ながら、このデザインは価格にダイレクトに関係して来ます。
例えば、タイル張りのタイプですとタイルの施工費用分がアップし、価格は上がります。
ですから、価格を下げるコツとしては、なるべくシンプルな物を選ぶことと言えるでしょう。
また、カーゲートの場合は、アルミ製品の中でも木目調のものやデザインが凝ったものは、商品代が高くなりがちです。
手動タイプを選ぶ
シャッターゲート・カーゲートには手動のタイプがあります。
これは使い勝手は不便となりますが、駆動装置が無くなる分、商品代も工事費用も抑えられます。
費用を抑えるためには、手動を選ぶのも有効です。
伸縮式ゲート・
アコ―ディオン式ゲートを選ぶ
カーゲートの中で間違いなくお安く設置できるのは伸縮式ゲート・アコ―ディオン式ゲートです。
例えば、普段頻繁に使用することのない場所や、手動で開閉するのに億劫ではない方にとっては、安さだけで言えばこちらの製品がお勧めです。

実績と経験豊富な会社を使う
シャッターゲート・カーゲートの価格は製品によっても違いますが、相談する会社によっても違う場合があります。
これは仕入れルートや、年間どれだけ工事を行っているのかと言うスケールメリットによる仕入れ値によって違う値段の違いです。
そのため、シャッターゲート・カーゲートの工事費用を下げるためには、実績のある会社に頼むのも有効な手段となります。
造園業界No.1のチェーン店
217
店舗
施工実績
20
万件


カーポートとの組み合わせ
デザイン的にも合いますし、屋根があると何よりも便利です。
しかし、カーポートと組み合わせる場合には注意点があります。
代表的な物を次に挙げてみましょう。

シャッターゲートの場合
シャッターゲートは表側はフラットのデザインであっても裏側は違います。
シャッターのケース部分があるので、意外に圧迫感を与えます。
そのため、仮にカーポートの施工位置を間違えてしまうと、納まりで干渉してしまうことがあるのです。
シャッターゲートとカーポートをスッキリと見せるためには、設置位置が重要です。設計段階でしっかりと打ち合わせましょう。

カーゲートの場合
まず、跳ね上げ式カーゲートの場合、ゲート本体が上に上がるので問題が無い様にも思えるかも知れません。
しかし、稼働半径を良く見てみると、開いた時にゲートの上端がカーポートに干渉する場合があります。
かと言って、隣地境界ギリギリに納めようとすると、動かした時に境界を越えてしまうこともあります。
また、伸縮式の場合はゲートを畳んだ時の収納スペースに注意が必要です。
カーゲートも位置関係は重要です。
しっかりと寸法を確認して相談をしましょう。
エクステリア単体工事
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