ガレージのある外構工事とその費用
ガレージは車が趣味の人にとっては「秘密基地」とも呼べるスペース。
趣味に没頭出来る空間です。
これは、カーポートの様な屋根のみのエクステリア製品では作ることが出来ません。
ところで、ガレージはカーポートよりも規模が大きくなるため、工事や費用についても気になることと思います。
ガレージはカーポートの様な簡易的な屋根とは規模が違うからです。
そこで、ここではガレージの工事について、費用なども絡めて紹介します。
この知識はより良いガレージ造り、そして趣味の空間造りにきっと役に立つことでしょう。

ガレージ工事とは
それぞれについて解説して行きましょう。
ガレージそのものを建てる工事
ガレージの工事は小規模の建物を建てる工事です。
現場にもよりますが、車を複数台停められる建物を造るので、工事の規模も大きくなります。
ガレージは基礎もカーポートの様な独立基礎ではありません。
布基礎を張り、土間コンクリートを打って造ります。屋根もスチールの折版などを使うので、非常にしっかりとした造りになります。
更には車のエンジン点検用のピットなどを作る人もいますので、工事に必要な技術もハイレベルです。
基本的に建築確認申請も必要な工事です。

ゲート工事
ガレージは正面にゲートを付ける場合が多いです。
これには引戸やシャッターなどが設置されますが、この設置工事も高い技術が要求されます。
一般に構造物は「動かない物」よりも「動く物」を設置する方が難易度が高くなります。
と言うのも、施工精度が悪い場合には、上手く動かなかったり、重くて開閉しにくくなるからです。
そのため、ゲート工事においても技術力が要求されます。
ハイレベルの施工業者が必要なのです。

電設工事
ガレージには手動での開閉と電気無しであれば良いのですが、基本的には電気工事が必要です。
しかも、単なる照明器の電気だけではありません。
例えばゲートを電動の物にする場合には、ゲートを動かすための電気が必要となるからです。
また、規模にもよりますが電柱から電気を引き込む場合もありますので、別途の電気工事も必要です。
ガレージのメリット
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防犯性が高い
カーポートも含め、車を建物の外部に駐車した場合は、絶対にその車が安全だと言い切ることはできません。
例え敷地内に車を止めていたとしても、外から見えるような場所に駐車している限りは誰もが簡単に侵入できてしまいますし、車上荒らしなどの被害に遭う可能性もあります。
特に高級車の場合、盗難にあいやすいですが、その点ガレージなら盗難も防ぐことができます。
また、故意ではなかったとしても、何かが飛んできて車のガラスが割れてしまうといったトラブルに巻き込まれるリスクもあります。
その点、ガレージに駐車するということは、車を建物の中に保管しているのと同じことですので、車が外から見えることはありません。
もちろんガレージごと破壊されたりガレージに侵入されたりといったケースも考えられますが、少なくともカーポートよりは安心して車を駐車しておくことができるはずです。 -
外部の刺激から保護できる
カーポートの屋根が大きければ、小雨などの影響を受けることがないかもしれませんが、雨が横から降るような天候の場合は屋根だけのカーポートではほとんど役に立ちません。
また、例えば、台風の日に何かが風に乗って飛ばされてきて、それが車に直撃するというようなことがあるかもしれません。
他にも、雨や風が強い日には車が汚れてしまうため、そのたびに洗車しているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ガレージに車を入れておけば、ほぼ室内ですから、外部からの刺激を完全に防ぐため、外部が晴れていたとしても台風であったとしても、同じ環境で車を置いておくことができます。
洗車の回数も減るでしょうし、より安全に車を保管しておくことができるはずです。
ガレージ工事の種類
ガレージ工事の種類は2種類に分けられます。
メーカー製ガレージ製品の工事と、オリジナルガレージの工事です。
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LIXIL TOSTEM
(トステム) -
LIXIL TOEX
(TOEX) -
LIXIL SHINNIKKEI
(新日軽) -
YKK AP
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三協アルミ
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四国化成
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イナバ物置
(稲葉製作所) -
ヨドコウ物置
(淀川製作所) -
タクボ物置
(田窪工業所) -
久米工業
メーカー製ガレージ
メーカー製ガレージは部材が規格化されているため、施工は大規模ですが比較的容易です。
基礎の施工の後で部材を組み立て、屋根材と外壁材を設置して組み立てます。
尚、メーカー製ガレージは部材を規格化してはありますが、ゲートの種類を選択できたり、オプションでドアを着けることも可能です。
広いバリエーションの中から自分に合った物を選ぶことが出来ます。
オリジナルガレージ
オリジナルガレージはメーカー製の物とは異なり、設計の段階から始めなければなりません。
ガレージの大きさ、屋根材や壁材の仕様、そして内部に設置する設備など、多くの部分を検討しなければならないのです。
鉄筋を組んで一から建築する場合や、コンクリート打ちのもあります。
そのために工事の規模も大きくなり、難易度もコストも上がります。
しかし、オリジナリティを最大限に出し、自分だけの「秘密基地」を造るのにはベストな選択と言えます。
ガレージ工事費用の構成

メーカー製ガレージの場合
メーカー製ガレージは部材の規格化が進んではいますが、部材費用で、バイクのガレージで10~20万円、自動車1台用で25~50万円、2台用で50~100万円のレベルになります。
まだまだ高いものは存在しますが、相場はこの程度です。
他に工事にが別途かかり、工事には基礎工事の規模が大きくなることもあり、おおよそ相場は部材の大きさに合わせて20~100万円が目安です。

オリジナルガレージの場合
オリジナルガレージの場合、高さや広さのみならず、屋根材や外装材などにも凝ることが可能です。
例えば、メーカー製ガレージはスチールの製品がメインですが、完全にオリジナルを目指す場合には、木で建てることも不可能ではありません。
ただし、その場合には家屋の建設レベルにもなりますので、1000万円を超える場合もあります。
なお、オリジナルガレージの場合は相場をお伝えするのは難しいでしょう。
デザインや設計次第で相場は変わるからです。
ガレージ工事の費用を
安く抑えるコツ
次に挙げる2点が費用を抑えるポイントとなります。

ガレージメーカーのシンプルな物がベター
ガレージも凝れば凝るだけ費用が上がります。
デザイン性の高い物、オリジナルの物は高コストです。
その一方でシンプルな物は費用が抑えられます。
費用を抑えるならばメーカー製既製品のガレージが良いでしょう。
今のガレージは普及タイプの物であっても、強度などの基本性能は非常に高いレベルです。
安いからと言って劣る物ではありません。
様々な点でのチェックがされていて、品質も確認されているので安心して購入出来ます。
施工業者を選ぶのもポイント
ガレージ工事の価格は製品によっても違いますが、相談する会社によっても違う場合があります。
これは仕入れルートや、年間どれだけ工事を行っているのかと言うスケールメリットによる仕入れ値によって違う値段の違いです。
そのため、ガレージ工事費用を下げるためには、実績のある会社に頼むのも有効な手段となります。
造園業界No.1のチェーン店
217
店舗
施工実績
20
万件


ガレージに設置する
ゲートについて
しかし、設置するにあたっては製品の特長を知っておかないと、思わぬ不具合を招くこともあります。
そこで、ここではガレージ用のゲートについて紹介します。

引戸
引戸は左右に扉をスライドさせて開閉する物です。
価格的にも安い物があるため、コストを抑えたい時に向きます。
ガレージ用の引戸は大型なので、手動での開閉が困難に見えるかも知れませんが、実際にはそれほど重い物では無く、意外に軽い力で操作することが可能です。
ただ、引戸は開口部の端に戸を収納する部分が必要です。
デッドスペースが発生するため、開口幅の全部までは使えないデメリットもあります。
シャッター
シャッターはガレージのゲートとしては、最もポピュラーと思われます。
巻き上げて収納するため、設置するスペースも少なくて済むからです。
また、シャッターは簡単に破ることは出来ないため、防犯性にも非常に優れています。
シャッターは手動のタイプと電動の物がありますが、やはりおすすめは電動です。
電動のタイプはリモコンで開閉が出来るので、雨の日であっても濡れることが無いからです。
ただし、電動開閉のシャッターは巻き上げに時間が必要なため、開閉が遅くなってしまうデメリットがあります。

エクステリア単体工事
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