庭の模様替えは手間と費用が掛かってしまう大きな工事です。
ここで取り上げる芝生を剥がしてレンガを敷く場合でも例外ではありません。
外構部分の表層の工事だから、軽微な施工とは行かないのです。
そのため、工事に関しての知識は失敗を避けるためにも必要です。
そこで、芝生とレンガ敷きの特徴やメリット・デメリット、そして施工の流れを中心に解説します。
芝生の特徴

まずは芝生について再確認をしましょう。
芝生は芝を植えて刈り込んで作るスペースです。
芝の種類としては日本芝と西洋芝があります。
日本芝は暖地型とも呼ばれ、暑さに強いです。
その一方で西洋芝は夏に強い種類と冬に強い種類があります。
芝生の作り方はそれほど難しくはありません。
ホームセンターなどで芝生を購入して庭に敷き、水をやれば作れます。
ただ、芝生は天然の植物ですので成長もしますし枯れもします。
そのため、芝生を敷いたら適切な管理をしていかなければいけません。
成長が条件によって異なる
芝生は条件によって成長が異なります。
例えば、芝生は日照時間によって伸び方が違って来ます。
日照があれば光合成が活発になるからです。
仮に日照が悪ければ生育が上手くできません。
また、芝生には水が欠かせません。
特に生育期には水が必要で、不十分だと枯れる場合もあります。
芝生の維持には日照や水など、条件を整える必要があるのです。
季節によってメンテナンス方法が変わる
芝生は季節によってメンテナンス方法も変わります。
季節ごとに日照や気温、そして降雨量なども変わるためです。
例えば日本芝の場合は11月~2月頃までが休眠期間で、生育期は春になってから訪れます。
更に、梅雨時から8月くらいまでが勢いの付く期間です。
当然ながら、それぞれの時期に合わせたメンテナンスが必要です。
広い土地のメリット③子供の遊び場になる
子供の遊び場になることも大きなメリットです。
庭の広さによって可能となる遊びは変わって来ます。
普通の庭であればビニールプールで水遊びくらいかも知れませんが、広い庭であれば三輪車で遊ばせることも可能です。
芝生のメリット
次に、芝生のメリットについて取り上げます。
芝生のメリット①自然を楽しめる
芝生のメリットは何と言っても自然を楽しめる点です。
外構は植栽を置くなどして自然を楽しむことは可能です。
しかし、植栽は外構部分の一部でしかありません。
その点、芝生は全体に敷くことができます。
芝生のスペース全体で自然を楽しむことができるのです。
また、芝生は季節によって表情を変えます。
季節の変化をお庭全体で楽しむのもメリットとも言えるでしょう。
芝生のメリット②夏は過ごしやすい
夏の日射は非常に厳しく、外に出ることも危険な場合があります。
とくにコンクリート舗装の車庫などは表面が60℃を超えるケースもあり、夏場の熱中症の発生から考えると、その過酷さが伺えるでしょう。
その点、芝生の上であれば表面温度は上がりづらく、夏場は過ごしやすいです。
芝生は光合成をして蒸散させます。その結果として地表の熱が逃げて表面温度の上昇を抑えるのです。
芝生のメリット③子供やペットを遊ばせられる
芝生は子供やペットを遊ばせるのにも適しています。
芝生は柔らかいので安全性が高く、小さい子供でも安心して遊ばせられます。
また、ペットと遊ぶのにも適しているためおすすめです。
芝生のデメリット
次に、芝生のデメリットを取り上げます。
芝生のデメリット①管理に手間が掛かる
芝生は管理に手間が掛かります。
例えば、水やりは芝生のスペース全体にまかなければいけないので手間が掛かります。
散水用の水栓などがあれば効率的な水やりが可能ですが、持ってない場合は大変です。
また、生育に勢いがある時期には刈り込みが必要となります。
芝生のデメリット②枯れる
芝生は生きている植物です。
そのため、条件が悪いと枯れてしまいます。
枯れる原因は様々ですが、病気や害虫が原因であることも少なくありません。
部分的に芝生が枯れた状態を放置すると、周囲まで悪影響を及ぼす可能性があります。
枯れている部分が病害虫による場合など、周囲の芝生を枯らす場合もあります。
芝生のデメリット③雑草の問題
雑草の種はどこから飛来するか分からないため、敷地内への雑草の侵入は防げません。
そのため、芝生にも雑草が生えることがあり、雑草が芝生に生えることで見た目も悪くなります。
雑草対策は薬剤の散布で対応は可能ですが、芝生への害もゼロではありません。
手で抜いたとしても雑草の種子が散らばることもあります。
芝生のデメリット④車いすに向かない
車いすは路面を意外に選びます。
段差は元より路面の固さまで関係することもあります。
例えば、砂地や砂利敷では走行しにくくなることも少なくありません。
芝生も車いすの前輪に重量が掛かってしまい、バランスを崩す場合があるのです。
レンガ敷きの特徴

次に、レンガ敷きについて取り上げます。
伝統的には建物を建てる際に使われていますが、エクステリアにもよく使われる資材です。
特徴はそのデザインで、赤い色調の醸し出す温かい雰囲気は格別です。
その他にも吸水性に優れるなど、外構に向く性質をいくつも持っています。
そこで、レンガ敷きが芝生とはどのような違いがあるか再確認をしてみましょう。
様々な雰囲気を作ることが可能
レンガ敷きはレトロな雰囲気を醸し出します。
また、コンクリートなどと組み合わせると違ったシャープな雰囲気にも作ることが可能です。
様々なデザインバリエーションが作れます。
外構の場合は舗装資材としても使えます。
色調や形状が選べる
レンガは赤いイメージが強いのですが、実は様々な色調が揃っていてデザインに合わせて色を選べます。
緑が鮮やかな植栽であれば赤に近い色のレンガを使えば緑が引き立ちますし、石材と合わせるならばグレーに近づけると調和が取れるかも知れません。
また、レンガは形状も選べます。
基本的な形はあまり変わりませんが、表面に変化を持たせたタイプもあります。
これらの違いによってもデザインを変えることで、味わいを変えることもできるでしょう。
レンガ敷きのメリット
次にレンガ敷きのメリットについて取り上げます。
レンガ敷きのメリット①外観がおしゃれ
レンガ敷きにするとおしゃれになるメリットがあります。
そのレトロな雰囲気は独特であり、他の素材では表現できません。
実際、レンガを使った外構の写真をネットなどで見つけることができますが、デザインはどれもがおしゃれで魅力的です。
ちなみに、玄関アプローチなどは訪問する人の印象に残りやすい場所。玄関アプローチがおしゃれだと住宅全体が好印象になります。
レンガ敷きのメリット②経年変化を楽しめる
レンガ敷きの外構は経年変化をします。
一般には経年変化は良いものではありませんが、レンガの場合は独特の魅力が出て来ます。
そこには派手さは見えないかも知れませんが、歴史の流れを感じさせる風貌が現れるのです。
レンガ敷きのデメリット
レンガ敷きにもデメリットがあります。
ここではレンガ敷きのデメリットを挙げてみましょう。
レンガ敷きのデメリット①カビが生えることがある
レンガ敷きにはカビが生えることがあります。
カビによる汚れはせっかくの味わいを台無しにしてしまい、全体の雰囲気も壊してしまいます。
玄関アプローチをレンガ敷きにした場合には、来た人の印象を損ねるかも知れません。
また、カビの除去には手間と時間が必要で、業者に依頼をするならば費用も発生するため厄介な問題です。
レンガ敷きのデメリット②施工に手間がかかる
レンガの施工は敷地に1つずつ置いて行くので、手間も時間も掛かってしまいます。
外構工事は費用が膨らみがちで、ちょっとした贅沢が資金計画のミスに繋がりかねません。
費用が掛かり過ぎればその後の生活にも影響することもあります。
レンガ敷きのデメリット③衝撃で欠ける場合がある
レンガは固い素材ですが、衝撃で欠けることがあります。
欠けた部分は時として見栄えが悪く、状態にもよりますがせっかくの良い印象を損ねるかも知れません。
レンガ敷きのデメリット④凍害の可能性
レンガは水を含む素材です。
含まれた水は気温によって変化します。
普通であれば液体なのですが、氷点下になると凍ってしまうのです。
そして、この変化によってレンガの体積が変わります。
凍害は含まれた水の凍結・融解の繰り返しによって発生する現象で、レンガの内部から劣化してしまう可能性があります。
そのため、北海道のような非常に寒い地域では問題になりやすいです。
芝生を剥がしてレンガにすると変わる点

芝生とレンガ敷きの特徴は前述の通りです。
それでは芝生をレンガ敷きに変えた場合にはどのように変化するのでしょうか。
デザインのテイストが完全に変わる
芝生は生命感が溢れるテイストに対し、レンガ敷きはどちらかというとレトロな雰囲気です。
そのため、外構全体の印象も大きく変わります。
住宅をリノベーションする人の中には家の外観まで変える人もいますが、これに併せてレンガ敷きに変更するのも良いかも知れません。
メンテナンスが少なくて済む
外構はメンテナンスが欠かせませんが、その種類によって労力と発生する費用が異なります。
芝生は芝刈りだけでなく、水やりや害虫対策そして雑草の処理なども必要です。
それに対し、レンガ敷きの場合は掃除が必要ですが、芝生の世話までは労力が掛かりません。
水はけが良くなる
敷地の状況にもよりますが、芝生からレンガ敷きにすると水はけが良くなります。
芝生の水はけは排水部分を作れば改善するのですが、状況によっては排水が上手く行かなくなり、水が溜まることがあるのです。
その点、レンガは水を含む素材なので隙間から水を逃がすことも可能です。
車いすが扱いやすくなる
芝生は車いすの走行にはあまり適しません。
その点、レンガ敷きは芝生のような問題は発生せずに済みます。
補修の問題が発生する
レンガは衝撃にあまり強くはありません。
そのため、固いものを落とした場合などはヒビが入る場合があります。
また、レンガは凍害の危険性があります。
凍害は気象条件にもよりますが、寒い地域では避けられません。
そのため、レンガ敷きには補修の問題が発生します。
レンガは交換ができますが、現場の状況によっては簡単にはできません。
また、仮に変えたとしても経年劣化の具合が違うので目立ってしまう場合があります。
芝生の剥がし方

次に芝生の剥がし方を紹介します。
芝生を剥がす手段は3通りあります。
スコップなどで物理的に剥がす
まず挙げられるのがスコップなどで物理的に剥がす手段です。
スコップは深い部分まで突き入れることが可能で、文字通り根こそぎ撤去することができます。
ただし、スコップでの作業は骨が折れます。
広い面積の芝生を剥がすのは大変な作業となるでしょう。
除草剤の使用
除草剤の散布は芝生を枯らすのに容易な手段です。
ただし、除草剤はあくまでも薬剤です。
庭に化学物質を入れたくない人にはおすすめできません。
また、除草剤で芝生を枯らしたとしても、枯れた芝生を撤去してきれいにする必要があります。
日光を遮断する
植物が生育するためには日光が必要です。
芝生も日光が届かないと光合成ができなくなり、やがて枯れます。
芝生に防草シートを敷くことで芝生まで日光が届かなくなり、枯らして剥がしやすくすることができます。
薬剤を庭に撒きたくない人におすすめの手段です。
ただし、枯らすためには時間が必要であることや、枯らした後は枯れた草を撤去しなければいけません。
レンガを敷く手順
次にレンガを敷く手順を紹介します。
下地を水平にする
レンガを敷く前には下地を水平にしなければいけません。
水平にできないでレンガを敷くと表面がデコボコになってしまいます。
場合によっては目立つレベルの段差にもなり得るので注意が必要です。
防草シートを敷く
下地が決まったら防草シートを敷きます。
これはレンガの隙間からの雑草防止のためです。
レンガを敷いてしまうと補修ができないため、厚手のものを使います。
レンガを敷く
防草シートの上にレンガを敷きます。
この時に重要なのが配置の正確さです。配置が歪んでしまうとレンガまで曲がって付いてしまいます。
レンガを固定する
レンガの固定は目地に砂を詰めて行います。
使用する砂は珪砂が良いでしょう。
詰めた後にほうきで掃きます。
レンガ敷きに変える上でのポイント

ここで、レンガ敷きに変える上でのポイントを挙げてみましょう。
レンガの選び方
レンガの選び方はコストで選ぶ場合とデザインで選ぶ場合があります。
コストで選ぶ場合にはオーソドックスなタイプがおすすめです。
デザインで選ぶ場合には色調のバリエーションを変えるのも良いでしょう。
他の素材を組み合わせる
レンガ敷きはレンガだけを敷き詰めるのも良いですが、別の素材を組み合わせると面白みが増します。
例えば、砂利をアクセント的に使えば変化が出ます。
また、砕石のようなゴツゴツした石を使ってロックガーデンの部分を作るのも面白いでしょう。
古木を組み込むのも良いかもしれません。
このように、レンガ敷きであっても違った素材を組み合わせることで全体的なイメージも変わります。
コーディネートを忘れない
レンガ敷きにする際にはコーディネートに気を付けましょう。
外構は全体としての調和が必要です。
レンガであればレトロな雰囲気になり、鋳物の門扉やフェンスとの相性が良くなります。
また、エクステリアのコーディネートは街全体の景観に合わせると良いです。
業者選定には注意が必要
外構は業者によって技術・コスト・アフターサービスが異なります。
自宅の工事に合致する業者を選ばなければいけません。
そのためのポイントとなるのが見積書と過去の施工事例、そして口コミ情報です。
複数の業者から相見積もりを取って比較することが大切です。
まとめ
芝生とレンガの性質やメリット・デメリットについて、具体的なイメージができた人も多いかと思います。
芝生にメリット・デメリットがあるように、レンガ敷きにもメリット・デメリットがあります。
芝生とレンガ、どちらを採用するかはトータル的に客観性をもって判断することが必要です。











