ポストの設置はココ！タイプから場所まで一挙解説
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ポストはエクステリアの中でも小さいアイテムです。
カーポートやウッドデッキなどと比べると、もしかしたら存在そのものまで小さく思えるかも知れません。
しかし、ポストは門に設置するアイテムなので来訪者にも目に付きやすいアイテムです。
家の印象を決めかねないほどに重要です。
そのため、より良い外構を作るためにはポスト設置に関しても検討が必要となります。
ここではポストの設置について解説します。
エクステリアのポストとは
ポストは郵便物の受け取りのために使うアイテムです。
素材はスチールやアルミ、ウッド製も揃っていて、現場に合わせて選べます。
金属系のエクステリアでは金属系のポストを、ウッドのエクステリアであればウッドのポストという具合に選ぶことが可能です。
また、ポストは形状と大きさが様々です。
基本的には郵便物が入りますが、今は通信販売の品物を入れたり、カタログなどを入れたりもします。
なお、ポストには施錠可能なタイプと鍵がないタイプがあります。
ポストの設置位置
ポストの設置位置は、門に外付けにする場合・玄関アプローチに設置する場合・玄関の外壁に設置する3つのパターンです。
玄関の状態に合わせて選べます。利便性やデザイン性などを考えて決めると良いでしょう。
例えば、敷地が広くて門から家屋までの距離がある場合であれば、門の外側や玄関アプローチの部分の設置とします。
また、都市部などの敷地が狭くて玄関アプローチが短い場合には玄関ドアの脇などに設置します。
ポストのデザイン性
ポストにはいくつものデザインがあります。
シャープなもの、レトロなものなど、実に幅は広いです。自宅の外構に合わせて選べます。
ちなみに、門まわりのエクステリアは来訪者の目に付きやすい位置にあります。
そのため、来訪者の印象に残りやすいです。
そして、その印象は住んでいる人の評価にも少なからず結びつきます。
ポストのタイプ
ここでポストのタイプを取り上げてみましょう。
ポストは次の3種類に分けられます。
- 設置型
- 壁掛け型
- 埋め込み型
それぞれについて解説しましょう。
設置型のポスト
設置型ポストはコンクリート基礎を築き、その基礎の上に立てたポールにポストを取り付けるタイプです。
ポストの前から投函し、後ろから受け取るタイプが多いです。
また、デザイン的に優れるものが多く、エクステリアにおいては、ちょっとしたオブジェのようになっています。
設置型のポストのメリット
設置型は好みの場所に立てることが可能です。
好みの場所に基礎を築けば、スペースさえあれば立てられるのです。
また、ポストを機能門柱に組み込めば全体のデザイン性がアップします。
門まわりの他のアイテムと合わせれば、門全体がスタイリッシュになるでしょう。
設置型のポストのデメリット
設置型は好みの場所に付けられるのですが、基礎が必要なので場所の確保をしなければいけません。
ポストの基礎はそれほど大きくはないのですが、それでも配置に気を付けないと、他のエクステリアと物理的に干渉するかも知れないのです。
また、十分な大きさで適切な形状の基礎を築くのであれば問題にはならないのですが、基礎工事がいい加減だと倒壊のリスクが発生します。
壁掛け型のポスト
壁掛けポストとは壁に掛けるようにして設置するポストです。
アンカーなどの部品を使い、壁面にビスで固定するタイプが多いです。
投函は上から行い、前面、あるいは側面から取り出します。
なお、壁掛け型も機能門柱に付けられるタイプがあります。
壁掛け型ポストのメリット
壁掛け型ポストのメリットは「場所を取らないで設置が可能」である点です。
ポストは基本的には前から入れて後ろから出すので、前後方向が長い構造になっています。
そのため、設置のためのスペースが必要です。
壁掛け型は上下方向に延びる構造で、しかも壁面に設置するため、他のポストのようなスペースを必要としません。
狭小地の住宅のような玄関まわりが狭い住宅であってもスッキリと納めることが可能です。
また、壁掛け型は壁面にアンカーを打ってビス止めするタイプが多く、施工の難易度はそれほど高くはありません。
作業者の技量にもよりますが、DIYでも施工が可能です。
壁掛け型ポストのデメリット
他のポストであれば後ろから郵便物の受け取りが可能です。
しかし、壁掛け型はポストの前面まで移動しなければいけません。
特に、機能門柱に設置した場合などは門柱の前面まで移動しなければいけないので面倒に感じることでしょう。
埋め込み型ポスト
埋め込み型とは塀や外壁に埋め込むポストです。
ポストの前面から投函し、後ろ側から受け取る恰好になります。
つまり、塀や外壁の外側から郵便物を入れ、裏側から取れるのです。
なお、この納まりでよく見かけるのがブロック塀に埋め込むケースです。
ブロック塀の外側からポストに投函し、塀の内側で受け取ります。
埋め込み型ポストのメリット
住宅の外壁に埋め込む場合になりますが、郵便物を屋内で受け取ることが可能となります。
他のポストであれば玄関ドアを開けなければいけないのですが、ポストを外壁に埋め込めば、外に出る必要がなくなります。
また、設置型のように設置場所を必要としません。
設置型の場合、ポストを設置する場所を仕切って基礎を築きます。
そして、この作業は手間と費用が発生します。
ケースによっては施工費が膨らんでしまうでしょう。
その点、埋め込み型ポストは設置場所を必要としないため、その分施工費用が掛かりません。
埋め込み型ポストのデメリット
埋め込み型ポストを玄関部分に納める際には設計が必要となります。
この納まりは注文住宅のような先付けであれば、最初の段階での設計に盛り込むことが可能です。
しかし、リフォームのように既存の玄関に着けるためには別途に設計する必要が生じる場合があります。
また、埋め込み型ポストは外から内側に投函しますが、そのたびに投函口を開けます。
投函口を開くと屋外から屋内に空気が流れ込むため、住宅の気密性が失われるのです。
屋外の気温の影響を屋内の空気が受けてしまうため、断熱性が低下する問題があります。
ポスト設置におすすめな場所
ポストの設置場所について取り上げます。
おすすめの設置場所と注意が必要な場所を紹介しましょう。
まずはおすすめの設置場所を紹介します。
玄関ドアに近い場所
玄関ドアに近い場所は玄関からそれほど出ずに郵便物が取れるのでおすすめです。
特に、冬の朝などは寒い思いをする必要がそれほどありません。
サンダル履きで取りに行けるのは非常に便利です。
壁掛け型のポストを玄関ドアの脇に設置すれば、ドアの隙間から手を延ばしても郵便物を取れるでしょう。
玄関アプローチ部分
玄関アプローチ部分は玄関から門までの動線上にあるので、ポストの設置位置としておすすめです。
帰宅の際には忘れずにポストを確かめることでしょう。
ちなみに、帰宅時の動線は基本的には門から玄関に至ります。
その動線から外れるとポストの確認を忘れたり、開けるのが面倒くさくなったりしてしまいます。
そのため、動線上に合わせてポストを設置するのが良いです。
門扉まわり
門扉まわりも設置位置としておすすめです。
門扉は帰宅の際の動線の1部だからです。
帰宅時は門扉を開いて敷地内に入ります。
そして、その地点にポストがあると、ついでに確認することも可能であり、中身の確認漏れも防げます。
ポスト設置の際に注意が必要な場所
次に、設置に注意が必要な場所を挙げてみましょう。
玄関から遠すぎる場所
玄関から遠すぎる位置は注意が必要です。
これは、郵便物を忘れるリスクが上がるからです。
特に帰宅時の動線から外れている場合には注意が必要となるでしょう。
郵便物には盗難リスクがあります。
郵便物が盗まれると個人情報が洩れてしまい、二次的な被害があり得るので危険です。
駐車場や駐輪場に干渉する場所
駐車場や駐輪場に干渉する部分も注意が必要です。
これは車や自転車でポストを塞いでしまうケースがあるためです。
特に、旗竿地などでポストを奥まった部分に設置すると、車や自転車がポストを塞いでしまいます。
手が届きにくい場所
ポストは外から手が届きにくいと郵便物の投函が困難になります。
特に門扉から奥まった場所に設置した場合、セキュリティの観点からも投函が難しいポストになってしまいます。
また、高すぎる位置も良くありません。
植栽に隠れる位置
植栽の近くにポストを設置すると、植栽の成長によってポストが隠れてしまうことがあります。
その場合はポストに手が届きにくくなりますし、場合によっては敷地の外から見えなくなります。
ポストの設置にあたっての注意点
ポストは設置するにあたっても注意点があります。
ここでは、ポスト設置に関係する注意点を挙げてみましょう。
ポストの強度
ポストはそれほど重くないアイテムです。
しかし、出し入れの際に意外に横からの力が加わります。
また、カタログなどの大型の投函物が入るとポストは重くなります。
そのため、ポストは強度のある場所に設置しなければいけません。
時折、強度のそれほど望めないフェンスなどに付けている現場を見かけますが、強度的に不安です。
ポストに付ける鍵のタイプ
ポストには鍵付きと鍵の付いていないタイプがあります。
世帯の事情によって変わるのですが、最初に鍵の必要性を考えるべきでしょう。
また、鍵付きを選ぶのであれば、どのような鍵にするかも最初から考えておくべきです。
ポストの鍵はダイヤル錠をはじめ、シリンダー錠などいくつもの種類があるからです。
ポストの取り出しは前か後ろか
取り出し口が前か後ろかによって使い勝手が異なるので、設置前に決めておくべきです。
例えば、取り出しを後ろとするべきなのに前出しとしてしまった場合、郵便物を取るのにポストの前に出なければいけません。
事前に設置場所を決めておけば、使い勝手が悪くなることはありません。
ポストの大きさ
ポストの大きさは収納物をどれだけ入れられるかに関係するので非常に重要です。
そのため、闇雲に選ぶのではなく、自宅に届く郵便物の大きさを考えて選ぶべきでしょう。
例えば、一般的な封書がメインに届くのであれば比較的小型のタイプでも良いかも知れません。
しかし、カタログのような大きくて厚い郵便物を受け取る場合には大型のタイプが必要となります。
投函口の大きさ
投函口の大きさも重要です。
あまり小さいと大きな郵便物が入りません。
ある程度の大きさは確保しましょう。
なお、カタログなどにはA4サイズの大きさが少なくありません。
厚いカタログになると数センチにもなります。
日常的に扱う郵便物を考慮して投函口を選びましょう。
ポストの素材
ポストの素材にはアルミやステンレスなどの金属とウッドのような天然素材があります。
選び方としてはデザイン優先が良いと思われます。
周囲のエクステリアの素材に合わせた選択がおすすめです。
ちなみに、エクステリアはコーディネートが非常に重要です。
金属のエクステリアにウッドのポストを設置すると不格好にも見えるでしょう。
金属のエクステリアには金属製のポストがマッチします。
コスト
コストも選ぶ際のポイントです。
ただし、コストに関しては単に安いものを買うのではなく、仕様を十分に確認して決めましょう。
例えば、スチール製のコストパフォーマンスを重視したタイプでは3,000円程度の製品があります。
しかし、ステンレス製の重厚なモデルの場合には10,000円を超えるケースが少なくありません。
当然ながら高額のタイプの方が機能もデザイン性も上がります。
コストもですが、玄関に合わせて仕様を決める必要もあるのです。
他のエクステリアとのコーディネート
他のエクステリアとのコーディネートも必要となるでしょう。
エクステリアはトータルコーディネートを検討しないと、なかなかカッコよくなりません。
そのため、他のエクステリアのアイテムに素材や色調を合わせるべきです。
ちなみに、門まわりにはポストの他にも表札や照明器、そして植栽も並びます。
特に設置型のように玄関のオブジェのような性格を持つものはコーディネートへの配慮が必要です。
景観に合わせる
ポストは街の景観に合わせれば、よりスタイリッシュになるでしょう。
例えば、周囲がステンレスの重厚なタイプが並んでいるのに一戸だけウッド製のものがあれば、景観に合わないかも知れません。
しかし、周囲に合わせることで景観にマッチします。
おしゃれなポストを紹介
ここではおしゃれなポストを取り上げます。
タイプがいくつかありますが、きっと他のエクステリアとコーディネートできるはずです。
クリアス-FFAC（パナソニック株式会社）
シンプルなデザインの壁掛け型ポストです。
幅が300mm、奥行きも120mmと、スッキリと納まる形状になっています。
それでいてA4サイズのカタログも投函が可能です。
また、表面は傷が付きにくい塗装となっていて、長い期間、きれいな状態で使えます。
色はホワイト、シルバー、ブラウン、ブラックがあり、まわりのエクステリアに合わせて選べます。
アルミ形材や鋳物のエクステリアとの相性が良いです。
https://sumai.panasonic.jp/exterior/signpost/s_cleas_ff
COPARKステンレスポスト（ハッピー金属工業株式会社）
非常にシンプルな形状のステンレス製のポストです。
ステンレスならではの光沢から、シャープな雰囲気のエクステリアによく合うでしょう。
また、外板部分は1.5mmのステンレス板を使用しており、強度が高くダイヤル錠も付いていますので、防犯性抜群のポストです。
https://www.happy.co.jp/copark_page.html
木製プランター付きポスト（合資会社富田木工所）
こちらはウッド製のポストです。
木の風格を持った逸品と呼べるでしょう。
また、こちらの製品は下にプランターを設置してあります。
大きなものを植えることは難しいかも知れませんが、無味乾燥になりがちなポストに生命の息吹を吹き込むことが可能です。
まとめ
ポストの設置について取り上げました。
ポストの種類から設置位置、そして注意点まで触れたので、ポストに関する認識も変わったのではないでしょうか。
また、ポストの具体例も挙げたので、自宅に合うポストのイメージも出来た人もいることでしょう。
ポストは門まわりエクステリアでも重要な存在です。
より良い逸品を自宅の前に設置しましょう。
